スマホを格安SIMに変えて月々の通信費が下がった——でも、自宅のインターネット代はずっとそのまま、という方は意外と多いです。実はスマホと自宅ネットをセットで見直すと、割引が重なって年間数万円の節約になるケースがあります。
この記事では「自宅のネット環境って何から考えればいいの?」というところから、格安SIMとのセット割の活用方法、工事不要のホームルーターという選択肢まで、シニア・60代の方にわかりやすく解説します。
まず確認:いまの自宅ネットはいくらかかっていますか?
毎月の通信費を把握するとき、スマホ代は気にしても自宅のネット代(光回線・プロバイダ料金)は「よくわからないまま引き落とされている」という方が少なくありません。
まず銀行口座やクレジットカードの明細で「何に・いくら払っているか」を確認しましょう。よくある内訳はこんな感じです。
- 光回線の基本料:月額4,000〜6,000円程度
- プロバイダ料金:月額500〜1,500円程度(別請求の場合)
- レンタル機器代:月額数百円(Wi-Fiルーターなど)
- オプションサービス:セキュリティや固定電話など月額数百円〜
合計すると月額5,000〜8,000円以上になっているご家庭も珍しくありません。スマホ代と足すと、通信費だけで毎月1万円を超えているケースも多いです。
スマホの見直しをお考えの方は、まず格安SIM比較トップページもあわせてご覧ください。スマホ代と自宅ネット代の両方を見直すことで、節約効果が最大になります。
自宅のネット環境の種類を整理する
自宅のインターネット接続には、大きく分けて3つの種類があります。それぞれ仕組みが違うので、料金や特徴も大きく異なります。
①光回線(フレッツ光・各社光コラボ)
光ファイバーのケーブルを自宅に引き込む方式です。速度が速く安定しているのが最大の特長で、動画視聴・テレビ電話・大きなデータのやり取りも快適です。工事が必要で開通まで数週間かかりますが、一度引けば長期間安心して使えます。月額は4,000〜6,000円前後が目安。
②ホームルーター(置くだけWi-Fi)
コンセントに挿すだけで使えるWi-Fiルーターです。工事不要・申し込み後すぐ使えるのが大きな魅力。SoftBank Airや楽天Turbo 5Gなどが代表例で、月額は4,000〜5,000円前後。光回線ほどの速度・安定性はありませんが、動画視聴やSNS程度の用途なら十分です。
③スマホのデータ通信(テザリング)
スマホのデータ通信を使ってパソコンやタブレットをインターネットに接続する方法です。別途機器の契約不要ですが、使いすぎると速度制限がかかるため、日常的に動画を見る用途には向きません。一人暮らしで使用量が少ない方が自宅ネット代を節約する手段として検討できます。
シニアの方が自宅ネットを見直す際には、今より難しい設定をしなくて済むかどうかも大事なポイントです。現在の光回線をそのままに、スマホだけ格安SIMに変えてセット割を適用するのが最もシンプルなケースが多いです。
「セット割」とは何か?仕組みをわかりやすく説明
「セット割」とは、同じ系列のスマホと自宅ネットを組み合わせて使うと、スマホの月額料金が割り引かれる仕組みです。
たとえば「auひかりを使っているご家庭でUQモバイルに乗り換えると、UQモバイルのスマホ料金が毎月1,100円安くなる」というイメージです。スマホ側の料金が下がるので、光回線の月額は変わらないまま、トータルのコストが下がるのがポイントです。
家族全員で対象の格安SIMに乗り換えると割引が人数分重なるため、節約効果が大きくなります。
UQモバイル×auひかりの「自宅セット割」
UQモバイルには、auひかりやWiMAX、一部の地域光回線とセット利用することで適用される「自宅セット割」があります。
割引額はUQモバイルのプランによって異なりますが、1回線あたり最大1,100円/月の割引となっています。家族4人が全員UQモバイルを利用している場合、月額最大4,400円、年間で最大52,800円の節約になる計算です。
また対象となる光回線は「auひかり」が筆頭ですが、関西・東海・沖縄ではauひかりの提供エリア外となる場合があります。その場合はeo光やコミュファ光など地域の光回線でも自宅セット割が適用できるものがあります。
自宅セット割の主な適用条件
- UQモバイルの対象プランを契約していること
- auひかり(または対象の光回線)を同一世帯で利用していること
- auひかりとUQモバイルが同じ名義でなくてもOK(同居家族でも適用可)
詳細な割引額や適用条件は変更になることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。
UQモバイルの料金プランや60歳以上の割引については、UQモバイルの料金プランをシニア向けに解説した記事も参考にしてください。
ワイモバイル×SoftBank光の「おうち割光セット(A)」
ワイモバイルには、SoftBank光・SoftBank Air・NURO光などとセット利用することで適用される「おうち割光セット(A)」があります。
ワイモバイルのスマホ料金が1回線あたり最大1,650円/月割り引かれます(プランや回線の種類によって割引額が異なります)。4人家族であれば月最大6,600円、年間で最大79,200円という大きな節約になります。
おうち割光セット(A)の注意点
おうち割光セット(A)は申し込まないと自動で適用されません。SoftBank光を使っている方でも、ワイモバイルに乗り換えた際に手続きしなければ割引を受け損ねます。
また適用のためにはSoftBank光側で指定のオプション(光BBユニットレンタル・Wi-Fiマルチパック・光電話いずれかなど)への加入が必要な場合があります。オプション料金が別途かかるため、1人暮らしなど回線数が少ない場合は差し引きでの節約額が小さくなることがあります。家族が多いほど割引の恩恵が大きくなる仕組みです。
なおSoftBank Airを使っている場合も、おうち割光セットの適用対象となります。工事なしでホームルーターを置いているご家庭は、ワイモバイルへの乗り換えで割引を受けられる可能性があります。
ワイモバイルのプランやシニア向けの料金については、ワイモバイルの料金プランをシニア向けに解説した記事も参考にしてください。
UQモバイルとワイモバイル、どちらのセット割がお得?
どちらのセット割が自分に合っているかは、今使っている光回線やスマホキャリアが何かによってほぼ決まります。
| 今使っている光回線 | おすすめの格安SIM | セット割の名称 |
|---|---|---|
| auひかり | UQモバイル | 自宅セット割(最大1,100円/月・回線) |
| SoftBank光 / SoftBank Air | ワイモバイル | おうち割光セット(A)(最大1,650円/月・回線) |
| NURO光 | ワイモバイル | おうち割光セット(A) |
| その他光回線(NTT系など) | どちらでも可 | セット割なし・料金面のみで比較 |
今の光回線がNTT系(フレッツ光・光コラボ)の場合は、セット割の対象外になることが多いです。その場合はスマホ単体の料金だけで格安SIMを比較するか、auひかりやSoftBank光へ乗り換えてセット割を利用するかを検討することになります。
UQモバイルとワイモバイルの詳しい比較はUQモバイルとワイモバイルをシニア向けに徹底比較した記事もご覧ください。
「光回線の乗り換え」は難しい?手順と注意点
今使っている光回線を別の会社に乗り換えるのは、スマホの乗り換えよりも手続きが少し多いです。ただし、一つひとつの作業は難しくありません。
光回線乗り換えの基本的な流れ
- 今の契約を確認する:解約時期・違約金の有無を把握する
- 乗り換え先を決める:auひかり・SoftBank光などから選ぶ
- 新しい回線を申し込む:オンラインまたは店舗で申し込み
- 工事日を調整する:開通工事の日程を決める(数週間先になることも)
- 新回線が開通したら旧回線を解約する:解約は必ず開通後に
最大の注意点は「先に旧回線を解約しないこと」です。新しい回線が開通する前に解約してしまうと、一時的にインターネットがまったく使えない状態になります。必ず開通を確認してから解約手続きをしましょう。
違約金(解約金)に注意
多くの光回線は「2年契約」や「3年契約」の縛りがあり、契約更新月以外に解約すると数千円〜1万円程度の違約金が発生します。契約期間を確認し、更新月の前後3ヶ月以内に解約・乗り換えを完了させるのが出費を抑えるコツです。
乗り換え先によっては「転用工事費の負担」や「違約金の補填キャンペーン」を行っている場合もあるので、申し込み時に確認してみてください。
工事不要の「ホームルーター」という選択肢
「光回線の工事は大変そう」「賃貸なので工事ができない」という方には、工事なしで使えるホームルーター(置くだけWi-Fi)も選択肢に入ります。
ホームルーターのメリット
- コンセントに挿すだけで使える。配線の手間なし
- 工事の立ち会い不要。申し込み後最短数日で届く
- 引っ越ししても持っていける(住所変更手続きは必要)
- 料金は光回線とほぼ同水準(月額4,000〜5,000円前後)
ホームルーターのデメリット
- 光回線に比べて速度・安定性はやや劣る場合がある
- 居住エリアや建物の構造によって電波が入りにくいことがある
- オンライン会議・大容量ファイルの送受信には不向きな場合も
シニアの方の場合、スマホ・タブレットでの動画視聴やSNS・メール・ビデオ通話が中心であれば、ホームルーターで十分なケースがほとんどです。
ワイモバイルユーザーはSoftBank Airとの相性が良い
ワイモバイルを使っている方がSoftBank Airを契約すると、前述の「おうち割光セット(A)」が適用されます。光回線と同様にスマホ料金の割引が受けられるので、光回線の工事ができない賃貸住まいの方にも便利な選択肢です。
固定電話(ひかり電話)はどうする?
光回線を見直す際に悩ましいのが、現在の固定電話番号をどうするかです。「長年使っている番号を変えたくない」という方も多いでしょう。
多くの光回線サービスには「ひかり電話」というオプションがあり、光回線経由で固定電話を使えます。光回線を乗り換えてもひかり電話に加入することで、現在の電話番号をそのまま引き継げるケースがほとんどです。
ただし「固定電話番号を引き継げるかどうか」は乗り換え先の回線や状況によって異なるため、申し込み前に必ず確認してください。NTTのアナログ回線からひかり電話への移行についても、各社のサポートに相談することをおすすめします。
自宅ネット見直しで節約できる金額のイメージ
実際にどのくらい節約できるか、具体的なパターンで見てみましょう。
【ケース①】auひかり契約世帯・夫婦でUQモバイルに乗り換え
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のスマホを夫婦2人でそれぞれ月6,000円ずつ支払っていた場合、UQモバイルへ乗り換えると仮に1人あたり月3,000円程度になったとすると、2人分で月6,000円の節約。さらに自宅セット割が2回線分(月2,200円)加わると、合計月8,200円・年間約98,400円の節約になる計算です。
【ケース②】SoftBank光契約世帯・1人でワイモバイルに乗り換え
1人暮らしで大手キャリアのスマホを月7,000円払っていた場合、ワイモバイルに乗り換えて月2,500円になったとすると月4,500円の節約。おうち割光セットでさらに月最大1,100円(指定オプション料差し引き後)が加わると、合計月5,600円・年間約67,200円の節約になる目安です。
これらはあくまでも試算です。実際の節約額は現在の契約内容、乗り換え先のプラン、適用されるオプションによって大きく変わります。公式サイトのシミュレーターや店舗スタッフに相談して、自分のケースで試算してもらうのが最も確実です。
シニアにおすすめ:まずスマホだけ変えてみる
「光回線の乗り換えは難しそう」「今の固定電話番号を変えたくない」という方は、無理に光回線まで手をつける必要はありません。
まずスマホだけ格安SIMに変えるのが、シニアの方にとって最もリスクが低く、始めやすい節約の方法です。スマホを変えてから「自宅ネットも見直せるか」を考えるのでも遅くありません。
すでにauひかりやSoftBank光を使っているなら、格安SIMに乗り換えるだけでセット割が自動的に適用されるので、光回線の乗り換えなしでも節約になります。
格安SIMへの乗り換え全般の流れについては格安SIMへの乗り換え方法をシニア向けに解説した記事をご覧ください。「乗り換えって怖そう」という疑問への答えは格安SIMのよくある疑問をQ&A形式で解説した記事も参考になります。
自宅ネット見直しのチェックリスト
以下の項目を順番に確認すると、自分がどんな見直しができるかが見えてきます。
- □ 今の自宅ネット料金(月額)を把握している
- □ プロバイダ料金が別請求になっていないか確認した
- □ 使っていないオプションが含まれていないか確認した
- □ 今の光回線がauひかり・SoftBank光のどちらかを把握している
- □ 現在の契約の解約時期・違約金の有無を調べた
- □ スマホをUQモバイルまたはワイモバイルにした場合の月額を試算した
- □ セット割を申し込む必要がある場合、手続き方法を確認した
まとめ:スマホと自宅ネットをセットで見直すと節約効果が大きくなる
自宅のインターネット環境の見直しは、スマホの乗り換えよりもやや手間がかかりますが、セット割を活用することで節約効果が一気に大きくなります。
- auひかりを使っているならUQモバイルへの乗り換えで「自宅セット割」(最大1,100円/月・回線)
- SoftBank光・SoftBank Airを使っているならワイモバイルへの乗り換えで「おうち割光セット(A)」(最大1,650円/月・回線)
- どちらも今すぐ光回線を変えなくても、スマホだけ変えることでセット割が使える場合がある
- 光回線の乗り換えを検討する場合は、違約金・工事日程・固定電話の引き継ぎを確認してから進める
毎月かかる通信費は、見直すほど節約できる余地があります。「どこから手をつければいいかわからない」という方は、まず今払っている金額を確認するところから始めてみてください。
各キャリアの詳しい料金や乗り換え方法については、このサイトの各記事もぜひご活用ください。

