「格安SIMに乗り換えたいけど、難しそうで踏み出せない」「手続きを間違えて電話が使えなくなったら困る」——管理人の周りでもこういった声をよく聞きます。管理人自身も最初はそう感じていました。
実際に乗り換えてみると、手順さえ知っていれば難しくありません。この記事では、シニア世代が格安SIMに乗り換える際につまずきやすいポイントを全部先にお伝えしながら、準備から開通までの全ステップをわかりやすく解説します。
乗り換えの前に:シニアがよく感じる不安を解消する
まず、多くのシニアが乗り換え前に感じる不安を解消しておきます。
「電話番号は変わらないの?」→ 変わりません
今使っている電話番号はそのまま新しい会社で使えます。これをMNP(携帯電話番号ポータビリティ)といいます。「乗り換えたら電話番号が変わる」と思っているシニアの方が多いですが、MNPの手続きをすれば番号はそのままです。
「手続き中に電話が使えなくなるの?」→ 数時間だけ
SIMカードを差し替えて開通手続きをする数時間、電話とネットが使えない時間が発生します。ただしUQモバイル・ワイモバイルなどの大手サブブランドは店舗で即日開通できます。「空白時間ゼロで乗り換えたい」という方は店舗での手続きがおすすめです。
「スマホのデータはどうなるの?」→ 消えません
今使っているスマホをそのまま使い続ける場合、SIMカードを差し替えるだけなので写真・連絡先・アプリのデータは一切消えません。新しいスマホに変える場合はデータ移行の作業が必要ですが、これも店舗でサポートしてもらえます。
「今のメールアドレスは使えなくなるの?」→ キャリアメールは使えなくなります
これがシニアが最も見落としやすいポイントです。@docomo.ne.jp・@au.com・@softbank.ne.jpなどのキャリアメールは、乗り換えると原則使えなくなります。
ただしGmailやiCloudメール(@icloud.com)はキャリアに関係なくずっと使えます。乗り換え前にGmailを作って連絡先に伝えておくか、各キャリアが提供する有料のメール持ち運びサービス(月330円程度)を利用する方法もあります。
乗り換えの全体の流れ
乗り換えは大きく5つのステップです。全部で早ければ1〜2日、のんびりやっても1週間以内に完了します。
| ステップ | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| ① | 乗り換え先を決める | 1〜3日 |
| ② | 乗り換え前の準備をする | 半日〜1日 |
| ③ | MNP予約番号を取得する(または不要の場合もあり) | 30分〜1時間 |
| ④ | 新しい会社に申し込む | 30分〜1時間 |
| ⑤ | SIMカードが届いたら差し替えて開通する | 30分 |
ステップ①:乗り換え先を決める
シニア世代に向いている格安SIMはUQモバイル・ワイモバイル・楽天モバイルの3社です。選び方の基本は「今使っている会社から同じグループのサブブランドに移る」です。手続きが最もシンプルで、使い勝手もほとんど変わりません。
| 今の会社 | おすすめの乗り換え先 | 理由 |
|---|---|---|
| ドコモ | UQモバイルまたはワイモバイル | どちらも乗り換えOK。通話重視ならUQ、端末重視ならワイモバイル |
| au | UQモバイル | MNP予約番号不要・SIMロック解除不要で最も簡単 |
| ソフトバンク | ワイモバイル | 同グループで手続きがスムーズ |
| 65歳以上・どこからでも | 楽天モバイル | 最強シニアプログラムで詐欺対策・操作サポート込みで実質安い |
ステップ②:乗り換え前の準備をする
ここが最も重要です。この準備を怠ると乗り換え後に後悔するケースがほとんどです。以下を順番に確認してください。
準備①:今月のデータ使用量を確認する
My docomo・My au・My SoftBankアプリで、過去3ヶ月のデータ使用量を確認します。毎月何GBくらい使っているかがわかると、乗り換え先のプラン選びで迷いません。
💡 シニアの目安:LINEとSNS程度なら毎月3〜5GB以下。動画もよく見るなら10〜20GB程度です。
準備②:キャリアメールの対応を決める
@docomo.ne.jp・@au.com・@softbank.ne.jpなどのキャリアメールを普段使っている方は、乗り換え前に以下のどちらかを選んでください。
- Gmailに切り替える(無料・おすすめ):Gmailアドレスを作り、友人・家族・登録サービスへの変更通知を済ませます。切り替えが完了してから乗り換えましょう
- キャリアメールを有料で持ち運ぶ:ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれが月330円程度でキャリアメールを継続して使えるサービスを提供しています。LINEを普段使っていない、メールが主な連絡手段という方はこちらも検討を
⚠️ シニアが最も後悔するパターン:「乗り換えたら今まで届いていたメールが急に届かなくなった」というケースです。病院・銀行・通販サイトへの登録アドレスも忘れずに変更しましょう。
準備③:LINEの引き継ぎ設定をしておく
LINEはスマホを変える場合でも、同じスマホを使い続ける場合でも引き継ぎ設定が必要な場合があります。
LINEアプリ→「設定」→「アカウント」でメールアドレスとパスワードが登録されているか確認してください。登録がない場合は乗り換え前に設定しておきましょう。
準備④:SIMロック解除が必要か確認する
2021年10月以降に購入したスマホはSIMロックがかかっていません(SIMフリー)。それ以前のスマホはSIMロック解除が必要な場合があります。My docomo・My au・My SoftBankアプリで確認できます。
ただしauからUQモバイル、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えは、同グループのため基本的にSIMロック解除不要です。
準備⑤:本人確認書類を用意する
申し込みには本人確認書類が必要です。マイナンバーカードが最もスムーズです。2026年3月以降、オンライン申し込みではマイナンバーカードのICチップ読み取り(e-NINSHOアプリ)が標準的な確認方法になっています。マイナンバーカードがない方は運転免許証でも対応可能です。
ステップ③:MNP予約番号を取得する
電話番号をそのまま持ち運ぶ「MNP」の手続きには、現在の会社からMNP予約番号を取得する方法と、取得不要のワンストップ方式の2つがあります。
ワンストップ方式が使える場合(MNP予約番号不要)
2023年5月から「ワンストップ方式」に対応している会社が増え、乗り換え先の申し込み画面から現在の会社への手続きも同時に完結できるようになりました。MNP予約番号の取得が不要です。
UQモバイル・ワイモバイル・楽天モバイルはいずれもワンストップ方式に対応しています。
MNP予約番号を自分で取得する場合
ワンストップ方式を使わない場合や、店頭で手続きする場合は事前にMNP予約番号を取得します。
- ドコモ:My docomoアプリ→「設定・申し込み」→「MNP予約番号の取得」
- au:auからUQモバイルへの乗り換えはMNP予約番号不要(グループ内移行)
- ソフトバンク:My SoftBankアプリ→「契約・手続き」→「他社への乗り換え(MNP)」
💡 シニアへのポイント:アプリでの操作が難しい場合は、ドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップへ行き「格安SIMに乗り換えたい」と伝えれば窓口でMNP予約番号を発行してもらえます。ただし引き留めの説明がある場合があります。
⚠️ MNP予約番号には有効期限(発行日を含めて15日間)があります。取得したら早めに手続きを進めましょう。
ステップ④:新しい会社に申し込む
申し込みはオンラインまたは店舗で行えます。
オンライン申し込みの場合
各社の公式サイトから申し込みます。用意するものは以下の3つです。
- 本人確認書類(マイナンバーカード推奨)
- 支払い用クレジットカード
- MNP予約番号(ワンストップ方式なら不要)
💡 シニアへのポイント:申し込み途中でエラーが出た場合は、ブラウザのシークレットモードで開き直すと解決することが多いです。楽天モバイルのエラー対処法はこちらの記事で詳しく解説しています。
店舗で申し込む場合
UQモバイルはauショップ、ワイモバイルはソフトバンクショップでも手続きできます。持参するものは本人確認書類と支払い用クレジットカードです。
店舗での手続きのメリットは「その場でSIMカードを受け取って即日開通できる」「設定をスタッフにサポートしてもらえる」の2点です。オンライン手続きに自信がない方は店舗がおすすめです。
⚠️ 注意:店舗での手続きは手数料(3,300円程度)がかかる場合があります。オンラインは手数料0円の会社がほとんどです。
ステップ⑤:SIMカードが届いたら差し替えて開通する
オンラインで申し込んだ場合、数日以内にSIMカードが郵送で届きます。届いたら以下の手順で開通します。
- スマホの電源を切る
- SIMカードトレイを取り出し、古いSIMカードを外す(取り出しピンが同梱されています)
- 新しいSIMカードをセットしてトレイを戻す
- スマホの電源を入れる
- 乗り換え先の案内に従って開通手続きをする(各社の専用ページまたはアプリで行います)
- Wi-Fiをオフにして電話とネットが使えるか確認する
💡 シニアへのポイント:SIMカードの差し替えが不安な方は、auショップ・ソフトバンクショップに持ち込めば無料でサポートしてもらえます。
開通後すぐにやること(忘れがち)
- シニア向け割引のエントリー:UQモバイルの60歳以上通話割・ワイモバイルの60歳以上通話ずーっと割引・楽天モバイルの最強シニアプログラムはすべて自動適用されません。開通後すぐにエントリーしましょう
- Wi-Fi設定の確認:自宅のWi-Fiに接続し直す必要がある場合があります
- LINEの動作確認:LINEが引き継がれているか確認します
- Gmailや各サービスへのログイン確認:各アプリが正常に動くか確認します
乗り換えで失敗しないための最終チェックリスト
乗り換え前に以下を確認してください。
- ✅ 今月のデータ使用量を確認した
- ✅ キャリアメールの対応を決めた(Gmail切り替えまたはメール持ち運び)
- ✅ 友人・家族・登録サービスへのメールアドレス変更通知を済ませた
- ✅ LINEのメールアドレスとパスワードを登録した
- ✅ SIMロック解除が必要か確認した
- ✅ 本人確認書類(マイナンバーカード推奨)を準備した
- ✅ MNP予約番号を取得した(またはワンストップ方式を利用)
- ✅ 新しい会社に申し込んだ
- ✅ SIMカードが届いたら差し替えて開通した
- ✅ 開通後にシニア向け割引のエントリーをした
まとめ
格安SIMへの乗り換えは、準備さえしっかりすれば難しくありません。シニアが失敗する原因のほとんどは「キャリアメールが使えなくなった」「シニア割引のエントリーを忘れた」という2点です。この記事のチェックリストを参考に、ひとつひとつ確認しながら進めてみてください。
不安な方は店舗でスタッフのサポートを受けながら手続きすることをおすすめします。UQモバイルはauショップ、ワイモバイルはソフトバンクショップでも手続き可能です。
各社の詳しい料金・手続き方法は以下の記事もご覧ください。

