「LINEを使ってみたいけど、なんだか難しそう」「子どもや孫に勧められたけど何から始めればいいかわからない」——そう感じているシニアの方は少なくありません。文字が小さくて見えづらい、アイコンがたくさんあってどれを押せばいいかわからない、間違えて変な操作をしてしまうのが怖い……そう感じるのは決してあなただけではありません。
管理人も最初はメールで十分だと思っていました。ところが妻との連絡をLINEに切り替えてみると、メールより文章が送りやすく、写真の送信も驚くほど簡単で、今では家族とのやりとりはほぼすべてLINEになっています。難しく感じるのは最初だけで、ボタンの場所さえ覚えてしまえば、あとはテレビのリモコンを使うのとそう変わりません。
この記事ではインストールから初期設定・安全設定・友だち追加・メッセージ送信・写真送信・通話・グループLINEまで、シニアがつまずきやすいポイントを先に説明しながら一つずつ解説します。ご家族がこの記事を使って一緒に教える場合のコツも最後にまとめました。
この記事でわかること(目次)
- LINEとは何か?メールや電話と何が違うのか
- ステップ①:LINEのインストール方法
- ステップ②:LINEの初期設定(アカウント作成)
- ステップ③:シニアが最初にやるべき「安全設定」3つ
- ステップ④:友だちを追加する方法
- ステップ⑤:メッセージの送り方
- ステップ⑥:写真の送り方
- ステップ⑦:無料通話・ビデオ通話の使い方
- ステップ⑧:グループLINEで家族とつながる
- LINEが「難しい」と感じる理由と克服のコツ
- シニアがよく困るLINEのトラブル解決集
- ご家族へ:LINEを教えるときのコツ
- 格安SIMに乗り換えるときのLINE引き継ぎ注意点
LINEとは何か?メールや電話と何が違うのか
LINEはスマートフォンで使える無料のメッセージ・通話アプリです。2026年現在、日本国内の月間利用者数は9,500万人を超えており、60代以上の91%以上が利用しているという調査結果もあります。もはや家族・友人との連絡手段として欠かせないツールです。
メールとの違いをシンプルに説明するとこうなります。
| メール | LINE | |
|---|---|---|
| 送受信の速さ | 少し遅れることがある | ほぼリアルタイム |
| 文章の送りやすさ | 件名・本文など入力が多い | チャット形式で一言から送れる |
| 写真の送信 | 添付作業が必要 | ボタン1つで送れる |
| 通話料金 | — | Wi-Fi・データ通信でかけ放題・無料 |
| 既読確認 | できない | 「既読」マークで確認できる |
| スタンプ | なし | 一言代わりに使える絵文字・イラスト |
管理人が特に実感しているのは「文章の送りやすさ」と「写真の簡単さ」です。メールだと件名を考えたり、添付ファイルの操作が必要だったりと手間がかかります。LINEは「ちょっと聞きたいこと」を気軽に送れて、孫の写真もボタンひとつで届きます。また、「既読」がつくことで、離れて暮らす家族がお互いの無事をさりげなく確認できるのも、LINEならではの安心感です。
ステップ①:LINEのインストール方法
まずスマートフォンにLINEアプリをインストールします。
iPhoneの場合
- ホーム画面の「App Store」をタップ
- 画面下の「検索」をタップ
- 「LINE」と入力して検索
- LINEのアイコン(緑色に白い吹き出し)が出たら「入手」をタップ
- Face IDまたはパスワードで認証して完了
Androidの場合
- ホーム画面の「Playストア」をタップ
- 上部の検索欄に「LINE」と入力
- LINEのアイコンが出たら「インストール」をタップ
- インストール完了後「開く」をタップ
💡 シニアへのポイント:LINEは完全無料でインストールできます。App StoreやPlayストアでクレジットカードの入力を求められても、LINEのインストール自体は無料です。「無料」と表示されていれば費用はかかりません。なお、一部の「らくらくフォン」など機能を絞ったスマートフォンでもLINEは使えますが、機種によっては有料スタンプの購入など一部機能に制限がある場合があります。
ステップ②:LINEの初期設定(アカウント作成)
インストール後、LINEを開くとアカウント作成の画面になります。
- 「新規登録」をタップ
- 電話番号を入力して「次へ」をタップ
- SMSで届いた6桁の認証番号を入力
- 名前(表示名)を入力する。本名でも愛称でもOK
- パスワードを設定する(英数字混在で8文字以上)
- プロフィール写真を設定する(スキップしてもOK)
- 友だち自動追加の設定(後述の安全設定でオフにします)
⚠️ 注意点:設定したパスワードは必ずメモしておいてください。スマホを変えるときにパスワードが必要になります。パスワードを忘れると再設定の手続きが必要になります。
💡 名前の設定について:LINEの名前は友だちに表示されます。フルネームでも、「山田のおばあちゃん」でも、お好みで設定できます。後から変更することもできます。
ステップ③:シニアが最初にやるべき「安全設定」3つ
LINEを始めたらすぐに以下の3つを設定してください。これを知らないと見知らぬ相手から連絡が来る・個人情報が漏れるリスクがあります。
安全設定①:「友だち自動追加」をオフにする
この設定がオンになっていると、スマホの電話帳に登録している人が自動的に全員LINEの友だちに追加されてしまいます。「なんでこの人が友だちになっているの?」という状況を防ぐためにオフにしましょう。
操作手順:LINEを開く→右下の「設定(歯車マーク)」→「友だち」→「友だち自動追加」をオフ
安全設定②:「友だちへの追加を許可」をオフにする
この設定がオンだと、自分の電話番号を知っている人であれば誰でも自分をLINEの友だちに追加できてしまいます。知らない人からの友だち追加を防ぐためにオフにしましょう。
操作手順:LINEを開く→右下の「設定(歯車マーク)」→「友だち」→「友だちへの追加を許可」をオフ
安全設定③:パスコードロックを設定する
スマホを落としたときや家族に誤ってLINEを見られないようにするためのロックです。
操作手順:LINEを開く→右下の「設定(歯車マーク)」→「プライバシー管理」→「パスコードロック」をオン→4桁の番号を設定
ステップ④:友だちを追加する方法
LINEは友だちを追加しないと使えません。友だちの追加方法は3つあります。
方法①:QRコードで追加(最も簡単・おすすめ)
相手と直接会っているときに使う方法です。シニアには最もおすすめです。
- LINEを開いて右上の「人物追加アイコン」をタップ
- 「QRコード」をタップ
- 「QRコードをスキャン」で相手のQRコードを読み取る
- または「マイQRコード」を相手に見せて読み取ってもらう
💡 シニアへのポイント:お子さんや孫と会ったときに「QRコードで友だち追加しよう」と声をかけてもらいましょう。その場で一緒にやってもらうのが一番スムーズです。
方法②:電話番号で追加
- LINEを開いて右上の「人物追加アイコン」をタップ
- 「電話番号」をタップ
- 相手の電話番号を入力して検索
- 相手が表示されたら「追加」をタップ
⚠️ 注意:相手がLINEの「電話番号での追加を許可」をオフにしている場合は検索できません。
方法③:LINE IDで追加
相手のLINE IDがわかっている場合に使います。LINE IDは自分で設定する英数字のニックネームです(設定していない場合もあります)。一度設定すると変更できないので、決めるときは慎重に。
ステップ⑤:メッセージの送り方
LINEのメッセージ送信は、スマホのメールよりずっと簡単です。
- LINEを開いて下のメニューから「トーク」をタップ
- メッセージを送りたい相手の名前をタップ
- 画面下のテキスト入力欄をタップして文字を入力
- 右側の送信ボタン(紙飛行機のマーク)をタップ
メールと違って件名を書く必要がなく、文章も一言から送れます。「了解」「ありがとう」など短い返信でも全く失礼になりません。
💡 文字入力が苦手な方へ:キーボードでの入力が難しい場合は、話しかけるだけで文字にできる「音声入力」も便利です。詳しい設定方法はこちらの音声入力ガイドで解説しています。
スタンプの使い方
スタンプとは、文字の代わりに使える大きなイラストです。「了解!」「ありがとう」などの一言をスタンプで表現できます。テキスト入力欄の左にある「顔マーク」をタップするとスタンプ一覧が表示されます。最初から無料のスタンプが入っています。文字を打つのが大変なときほど、スタンプ一つで気持ちが伝わるので活用しましょう。
ステップ⑥:写真の送り方
LINEの写真送信はメールの添付より圧倒的に簡単です。管理人も最初に使ったときは「こんなに簡単なのか」と驚きました。
- トーク画面を開く
- テキスト入力欄の左にある「+」(プラス)をタップ
- 「写真・動画」をタップ
- 送りたい写真をタップして選ぶ(複数選択も可能)
- 送信ボタンをタップ
孫の写真・旅行の写真・料理の写真など、撮ってすぐに家族に届けられます。メールの添付と違ってファイルサイズを気にせず送れるのも便利です。
ステップ⑦:無料通話・ビデオ通話の使い方
LINEでは音声通話とビデオ通話が無料でできます。Wi-Fiに接続していればデータ通信量の消費もほぼゼロです。
音声通話の方法
- 相手のトーク画面を開く
- 右上の「電話マーク」をタップ
- 「音声通話」をタップ
- 相手が出ると会話できます
ビデオ通話の方法
- 相手のトーク画面を開く
- 右上の「電話マーク」をタップ
- 「ビデオ通話」をタップ
- 相手が出るとお互いの顔を見ながら話せます
💡 シニアへのポイント:離れて暮らすお子さんやお孫さんとビデオ通話をすると、顔を見ながら話せるので電話より安心感があります。孫の成長をリアルタイムで見られるのも大きな魅力です。
⚠️ 注意:ビデオ通話はデータ通信量を消費します。自宅のWi-Fiに接続した状態で使うのがおすすめです。格安SIMに乗り換えた方は特に、外出先でのビデオ通話はデータ消費に注意してください。
ステップ⑧:グループLINEで家族とつながる
離れて暮らす家族が多い場合、一人ずつメッセージを送るより「グループLINE」を作ると便利です。子ども・孫と一つの部屋でまとめて連絡を取り合えます。
- LINEを開いて下のメニューから「ホーム」をタップ
- 「グループ作成」をタップ
- グループに入れたい友だちを選んで「次へ」をタップ
- グループ名を入力して「作成」をタップ
💡 シニアへのポイント:グループLINEは家族の「安否確認」にも役立ちます。毎朝のあいさつをグループに送るだけで、家族全員がお互いの無事をさりげなく確認できます。最初はお子さんやお孫さんにグループを作ってもらい、自分は参加するだけから始めるのもおすすめです。
LINEが「難しい」と感じる理由と克服のコツ
「LINEは難しい」と感じる方の理由は、実は共通しています。多くの場合、原因は次の2つです。
- 視覚的な見えづらさ:文字やアイコンが小さく、どこを押せばいいか判断しにくい
- 操作の複雑さ:ボタンの種類が多く、一度に覚えることが多いと感じてしまう
この2つは、次のように一つずつ解消できます。
- 文字が見えづらい → 「設定」→「トーク」→「フォントサイズ」で文字を大きくする(後述のQ&Aで手順を解説)
- 操作を一度に覚えられない → 今日は「メッセージを送る」だけ、明日は「写真を送る」だけ、というように1日1つの操作だけ練習する
最初から全部を覚えようとせず、「今日はこれだけできればOK」というペースで十分です。実際、LINEデビューした方の多くが「数週間もすれば体が覚えて自然と使えるようになった」と感じています。
シニアがよく困るLINEのトラブル解決集
Q:メッセージを送ったのに「既読」がつきません
A:相手がまだメッセージを読んでいないだけです。しばらく待ちましょう。「既読」は相手がトーク画面を開いた瞬間につきます。相手がLINEの通知をオフにしている場合や、スマホを見ていない場合はつきません。
Q:着信に気づかなかった
A:スマホの音量が小さいか、マナーモードになっている可能性があります。スマホ本体の音量ボタンで音量を上げましょう。またLINEの通知設定を確認してください。「設定(歯車マーク)」→「通知」→「通知」がオンになっているか確認します。
Q:メッセージを間違えて送ってしまいました
A:送信から24時間以内であれば取り消しができます。送ったメッセージを長押し(1〜2秒押したまま)すると「送信取消」のメニューが出ます。ただし取り消しても「メッセージの送信を取り消しました」という表示が相手に残ります。
Q:文字が小さくて読みにくいです
A:LINEの文字サイズを大きくできます。「設定(歯車マーク)」→「トーク」→「フォントサイズ」で「大」または「特大」に変更してください。
Q:知らない人から友だち申請が来ました
A:無視して大丈夫です。知らない人からの友だち申請は「拒否」してください。もし誤って「承認」してしまってもブロックできます。知らない人からの怪しいメッセージには絶対に返信しないでください。
Q:LINEで「○○円当選しました」「アカウントが停止されます」などのメッセージが来ました
A:詐欺メッセージです。絶対にリンクをタップしないでください。LINEが公式に「当選」や「停止」を個人のトークで通知することはありません。このようなメッセージが来たら「迷惑メッセージを報告」して無視しましょう。友だちから頼まれても、SMSで届く4桁の認証番号を他人に教えないことも覚えておいてください(LINE乗っ取り対策として重要です)。
Q:文字を打つのが大変です。もっと楽な方法はありますか?
A:キーボード入力の代わりに、話しかけるだけでメッセージを送れる「音声入力」が便利です。設定方法は音声入力の使い方ガイドで詳しく解説しています。
Q:スマホを変えたらLINEの履歴はどうなりますか?
A:事前にバックアップをとっておけば引き継ぎできます。「設定(歯車マーク)」→「トーク」→「トーク履歴のバックアップ・復元」からバックアップを取っておきましょう。スマホを変える前に必ずやっておくことをおすすめします。
ご家族へ:LINEを教えるときのコツ
この記事を、親御さんやおじいちゃん・おばあちゃんに教える立場のご家族が読んでいる場合は、次の点を意識すると挫折を防ぎやすくなります。
- 一度に全部を教えようとせず、「今日はメッセージだけ」など1回1テーマにする
- 専門用語(「タップ」「トーク」など)は最初に一度だけ丁寧に説明する
- できたら「できたね」とその場で伝える。小さな成功体験の積み重ねが継続のコツ
- 操作を教えるだけでなく、家族間グループを作って一緒に使い始めると定着しやすい
- 忙しくて毎回そばで教えられない場合は、この記事のリンクを送っておき、困ったときに読み返してもらう
格安SIMに乗り換えるときのLINE引き継ぎ注意点
格安SIMへの乗り換え時にLINEが使えなくなるトラブルが多発しています。乗り換え前に以下を必ず確認してください。
- メールアドレスをLINEに登録する:「設定(歯車マーク)」→「アカウント」→「メールアドレス」でGmailなどを登録しておく
- パスワードを設定・メモする:同画面でパスワードを設定し、必ずメモしておく
- トーク履歴をバックアップする:乗り換え直前にバックアップをとる
この3点を済ませてから乗り換えれば、LINEのアカウントと履歴はそのまま引き継げます。
格安SIMへの乗り換え全般については以下の記事をご覧ください。
▶ 格安SIM乗り換えの基本手順(準備から開通まで全ステップ)
まとめ:LINEはシニアの生活をこんなに変える
LINEを使いこなせるようになると、日常のコミュニケーションが変わります。
- 離れて暮らす家族と毎日気軽に連絡できる
- 孫の写真をすぐに受け取れる
- 通話料を気にせず長電話できる
- グループLINEで家族全員に一度に連絡・安否確認できる
- 「了解」の一言もスタンプひとつで簡単に返せる
管理人自身、最初は「メールで十分」と思っていました。しかし今では妻とのやりとりはほぼすべてLINEです。メールより断然早く、写真も一瞬で送れる。使い始めると手放せなくなります。最初は難しく感じても、1つずつ覚えていけば大丈夫です。
まず家族の誰か一人とLINEで繋がることから始めてみてください。一度使い始めると「もっと早く始めればよかった」と感じるはずです。
LINEをスマホで快適に使うためには、通信速度の安定した格安SIMが欠かせません。シニアにおすすめの格安SIMは以下の記事でまとめています。

